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第19回 東京耳鼻咽喉科臨床懇話会を開催

平成25年11月8日に東京・飯田橋のホテル メトロポリタン・エドモントに於いて、第19回となる東京耳鼻咽喉科臨床懇話会を開催しました。

今回は独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 耳鼻咽喉科の五島史行先生と、当院顧問の斎藤洋三先生にお話し頂きました。

治りにくいめまいに隠れた頭痛と不安

五島 史行 先生

五島先生には「治りにくいめまいに隠れた頭痛と不安」と題し、ご講演を頂きました。五島先生は先ず「医師はめまいを脳や耳の病気と認識しているが、患者さんは不安な心理をめまいと表現することがあるので、治療には心身の医学的な改善が必要である」とのご自身の見解を示されました。

次いで、動画を用いて眼振の基本を説明された後、めまいについての身体症状問診票、めまいの障害の程度を調べる「めまい問診票(DHI)」、患者さんの気分の程度を調べる質問票である「HADS」の説明と、それらを用いて行われためまい患者さんへのアンケート調査を元に、めまい以外の症状(訴え)には、疲れやすい、不眠、頭痛など自律神経失調に伴うことが多いことから、特に難治性のめまい患者さんの診察には、頭痛などの身体症状と不安についての評価が必要であると説かれました。

そして、不安や頭痛を伴う症例、心因性の症例の診察時の動画を用いながら、DHIのスコアによる治療方針への活用、頭痛ダイアリー記入の有効性、視覚・歩行・起立障害など医学的に説明できない症状が起きている場合は、転換性障害を疑う必要があることなどを説明されました。

最後に「診察に際しては、めまいだけを見るのではなく、不安と頭痛の評価も必要である」と結ばれました。

日本の花粉症の黎明期

斎藤 洋三 先生

斎藤先生には「日本の花粉症の黎明期 ‐スギ花粉症の発見、命名の経緯を中心に‐」と題し、ご講演を頂きました。

斎藤先生は先ず「スギ・ブタクサ・イネ科などをアレルゲンとする花粉症が次々と発見された1960年代を、花粉症の黎明期と称している」ことを話されました。

次いで、イギリスでのヘイフィーバー(枯草熱)の成り立ちと先覚者たちの紹介、戦前・戦後の日本の花粉症研究者の先生方と、その研究内容などを紹介されました。

更に、スギ花粉症発見当時に勤務していた日光電氣精銅所附属病院に於ける、1963年に新規受診されたスギ花粉症疑い患者について、初診患者全体に占める割合、性・年齢別内訳、日光地方に居住してから発病までの年数、臨床症状の内訳などの統計や、鼻粘膜誘発テスト、皮内反応検査、ご自身の皮膚を用いたPK反応(患者の血中抗体を証明する方法)などの結果を示し、スギ花粉症の発表に至ったことを話されました。

そして「現在、スギ花粉症の研究が盛んになったのは喜ばしいことで、日本のスギ花粉症はアレルギー・免疫研究の宝庫である」と結ばれました。