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看護部勉強会を開催(H29年7月)

田中 健 医師

平成29年7月21日に、看護部の勉強会を行いました。

今回は、田中健医師が耳科手術の術前・術後検査について講義を行いました。概要を以下に記します。

術前・術後に行う検査は標準純音聴力検査、パッチテスト、側頭骨CT、味覚検査などであるが、そのうち、パッチテストとは、ベスキチンを貼って鼓膜穿孔を一時的に閉鎖した上で聴力検査を行うことである。検査の結果、気導聴力が上がれば「パッチテスト陽性」で、穿孔を閉じるだけで聴こえが良くなる=耳小骨の動きが正常、と判断できるので、慢性中耳炎の手術適応を判断する上で重要な検査である。

慢性中耳炎に対する手術の術式の選別方法についてフローチャートを用いて以下のように説明。

  1. 側頭骨のCTを撮影し、中耳の炎症および耳小骨破壊の有無を調べる
  2. 炎症や破壊があれば、耳小骨を再建する鼓室形成術Ⅲ型もしくはⅣ型の対象となる
  3. 炎症や破壊が無ければ、パッチテストを行う
  4. パッチテスト陽性であれば鼓膜形成術もしくは鼓室形成術Ⅰ型の対象となる
  5. パッチテスト陰性であれば耳小骨の動きが良くない可能性があるので、この場合は鼓室形成術Ⅲ型もしくはⅣ型の対象となる

手術中に耳小骨を操作する際、味覚を司る鼓索神経に触れることがある。このため術前と術後に味覚検査を行い、鼓索神経の働きを確認する必要がある。

また、術中にドリルを使用するが、その振動が骨を伝わって蝸牛に到達する。特に高齢者の場合、振動によって蝸牛の働きが弱くなるケースがあるため、手術翌日に骨導聴力を測り、低下があればステロイドを投与する。