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第2回 お茶の水 耳鼻科眼科セミナーを開催

平成27年11月20日に東京の野村コンファランスプラザ日本橋に於いて、井上眼科病院さんと当院との合同の勉強会である「第2回 お茶の水 耳鼻科眼科セミナー」を開催し、両院の医師および医療事務スタッフが、計5つの発表を行いました。

医療事務の発表

両院から総勢100名以上が出席

井上眼科病院の医療事務スタッフは「眼科専門病院としての接遇 ~ロービジョンとユニバーサルデザイン~」と題し、ロービジョンとはどのような状態を指すのか、同院が推進するユニバーサルデザインの考えに基づいた病院設備の工夫点、視覚障害者誘導時のポイントなどを説明されました。

当院の医療事務スタッフは「難聴患者さんへの対応と接遇」と題し、診察の流れに沿って、外来で案内を行う医業サービス課について、カルテや問診票への工夫点、難聴患者さんの対応時の留意点、トラブル事例とその対策、災害時の視覚・聴覚障害者への対応、そしてIT機器の導入を含めた今後の計画を説明しました。

医師の発表(井上眼科病院)

井上眼科病院の山本智恵子先生は「通年性アレルギー性結膜炎の高齢者患者に対するエピナスチン点眼薬の効果」と題した発表をされました。

山本先生は先ず、同疾患でオロパタジン点眼薬を2週間以上投与しながらも眼搔痒感が中等度以上の高齢患者10例に対し、エピナスチン点眼薬に変更して4週間投与し、変更前と変更後の眼搔痒感の自覚症状、眼瞼と眼球の結膜所見、角膜上皮障害の程度を比較されたことを説明されました。

そしてその結果、眼搔痒感は8割の患者が改善を自覚し、また、眼瞼結膜充血のスコアにも改善が見られたことから「オロパタジン点眼薬が効果不十分な高齢患者に対して、エピナスチン点眼薬への切り替えは有用である」と結ばれました。

同じく井上眼科病院の比嘉利沙子先生は「身近な病気“緑内障”~知っておきたい薬との関係~」と題した発表をされました。

比嘉先生は緑内障はその人の健常な眼圧を超えることで視神経が障害された結果、視野障害が起こる病気であること、発症初期は自覚が殆ど無く視野の中心から見えない範囲が広がっていくが、見えない部分は霞んでいると自覚する場合が多いこと、治療は高くなった眼圧を適正値まで下げ視野障害の進行を抑えるまたは遅らせることで、残された視野の維持が目標となること、治療は薬物療法から始めて目標値に達しなかった場合に薬剤の追加・変更あるいはレーザー治療や手術を検討するといった基礎知識を説明されました。

そして急激に眼圧が上がる緑内障発作について、感冒薬や抗アレルギー薬などが禁忌となっており、緑内障の既往がなくても禁忌薬の内服を機に発作が誘発されるケースがあること、また、同院の薬剤師の調べでは、禁忌薬のうち眼圧上昇を起こした頻度が最も高かったのはステロイドによるもので、同剤を長期にわたって外用したことで緑内障を発症したケースも見られたこと、更に同剤処方の注意点として、低濃度のものを使用するのが望ましいこと、点鼻薬や全身投与でも眼圧上昇が起こること、長期や頻回使用の際は眼圧のチェックが望ましいことなどを説明されました。

医師の発表(神尾記念病院)

発表中の三浦医師

当院の三浦医師は「めまいの原因と治療について –耳鼻科と眼科の観点から-」と題した発表を行いました。

三浦医師は先ず、人間は視覚、前庭覚、固有覚からの情報を小脳・脳幹で統合して体の平衡を保っており、そのいずれかに異常があるとめまいを感じるという発症の機序や、めまいの原因疾患は突発性難聴やメニエール病などの内耳性が多く、脳腫瘍や脳循環障害など中枢性のものや、精神科、婦人科、眼科疾患によるものもあることを説明しました。

次に、内耳性めまいの判断基準の1つとなる眼振について、内耳性めまいの代表的な疾患である良性発作性頭位眩暈症、メニエール病、めまいを伴う突発性難聴の特徴、診断、治療法などを解説しました。

最後に、めまいの原因は多岐にわたるので、的確な診断とそれに合わせたスムーズな治療、そして耳鼻咽喉科だけではなく心療内科など他科との連携も重要になると結びました。