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神尾記念病院(東京都千代田区神田)は、耳鼻咽喉科疾患に対する高度医療を提供する専門病院です。



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第26回 日本耳科学会総会・学術講演会で発表

平成28年10月5日から8日にかけて長野県のホテル国際21に於いて開催された、第26回 日本耳科学会総会・学術講演会に当院の常勤医師が出席し、一般演題の発表を行いました。

当院における弛緩部型および緊張部型真珠腫の手術成績(石井医師)

発表中の石井医師

石井医師は「当院における弛緩部型および緊張部型真珠腫の手術成績」と題し、2009年4月から2015年3月までの6年間に当院で手術が行われた弛緩部型および緊張部型真珠腫性中耳炎新鮮例285例293耳のうち、1年以上経過観察ができた症例197例205耳について、報告しました。

分析の結果、日本耳科学会中耳真珠腫進展度分類(2015年)に基づく聴力改善率は、194耳中144耳、73.5%で、再発率は弛緩部型で177耳中7耳(3.8%)、緊張部型で19耳中1耳(4.8%)、弛緩部型・緊張部型を合わせると4.1%の再発率でした。

石井医師はまとめとして「再発率は施設によって異なりますが、数%~30%と報告されています。聴力成績、再発率ともに他施設に比較し良好な成績であったのは、当院の術式が基本的に外耳道後壁を削除し、真珠腫を明視下に剥離摘出する方法であるためと考えられました。また、真珠腫摘出後、外耳道後壁やscutumを再建しますが、軟骨、骨パテなどを用い、再発性再発を可能な限り減らす工夫を行っています。また、内視鏡を用いることで、遺残性再発を減らす努力を行っており、更なる成績向上を目指しています。」と述べています。

アブミ骨手術における耳内法の優位点(田中医師)

発表中の田中医師

田中医師は「アブミ骨手術における耳内法の優位点」と題した発表を行いました。

田中医師は先ず耳内法によるアブミ骨手術について、動画を用いて外耳道皮膚の切開~鼓膜の剥離・挙上~テフロンピストンの挿入~切開部の閉鎖といった一連の手術操作を解説しました。

その上で、過去3年間に当院で行った耳硬化症に対する初回アブミ骨手術について分析したところ、耳後法が28耳、耳内法は24耳という内訳であったこと、耳内法は耳後法に比べ平均の手術時間が短く、術後の気導聴力も早期に改善している結果であったことを説明しました。

そして耳内法には上記のほか、創部の痛みが少ない、切開創が目立ちにくいといった利点がある一方で、外耳道が狭い症例には適応しにくい、耳後法に比べ術野が狭くワーキングスペースが限られてしまうため、一定の経験を積んだ後に行うことが望ましい、と結びました。
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