グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



第25回 職員研修会を開催

このページの目次


平成27年6月25日に東京・飯田橋のホテル メトロポリタン・エドモントに於いて 、第25回 職員研修会を開催しました。

本会は毎年6月に職員全員参加を基本として行っているもので、内容は、当院院長の講話の後、外部からお招きした講師の方々に、学術講演、医療制度、医療安全や院内感染など様々なテーマでご講演を頂いています。

医療経営

塩飽 哲夫 氏

医療経営は、コンサルティング会社 リーズンホワイ(株)代表取締役社長の塩飽哲生氏に「2025年 病院機能再編に向けた経営管理の高度化」と題したご講演を頂きました。

塩飽氏は先ず厚生労働省のデータを基に、2025年には入院患者数とそれに伴う必要病床数の増加が予測されるものの医師の数は不足している。そこで医療資源の効率化のため、病院・病床の機能分化や医療と介護の連携強化を推進する、という国の施策の方向性を説明されました。

次いで、DPCの公開データを解析すると地域別・病院別の疾患の多寡、医療圏や病院ごとの疾患別の患者の流出・流入状況などが分かることを説明されました。

そして、それらのデータを踏まえ、自院の得意・不得意分野や近隣地域に於ける疾患の増減傾向を把握した上で、業務の改善によって患者増が望める疾患を割り出し、集患のために診療フローの見直し、体制の強化、機器の導入や専門スタッフの招聘といったプランの策定を繰り返していくことが必要であると結ばれました。

院内感染

霜島 正浩 氏

院内感染対策は、臨床検査の受託会社である(株)ビー・エム・エル 提案企画課次長の霜島正浩氏に「デング熱、エボラ出血熱、麻疹について」と題したご講演を頂きました。

霜島氏は先ずウイルスと細菌の違い、致死量や感染力からみたウイルスの危険度、飛沫・接触などの感染経路といった基本的な知識を解説されました。

その上で、デング熱、エボラ出血熱、麻疹それぞれの発生地域、感染経路、症状、治療法、予後などを説明されたほか、中東地域で発生し、韓国でも多数の感染者が出たことで話題となっているMERSについても症状、原因となるコロナウイルスについて、疑われている感染経路などを説明されました。

そして、飛行機での移動が一般化したことによってウイルス感染が急速に広がるようになっている現代では、インターネットで公開されている海外の危険情報などを定期的に確認し、情報収集を行うことも必要ではないか、と結ばれました。

医療安全

宗像 雄 先生

医療安全対策は、弁護士の宗像雄先生に「診療ガイドラインは誰のためにあるか」と題したご講演を頂きました。

宗像先生は先ず、診療ガイドラインは医師に対する助言を目的として米国で発祥したもので、日本では1999年頃から策定・公表されるようになったが、15年以上が経過した現在、どのような位置づけにあるかとの問題提起をされました。

次いで、法的な面から医療行為に過失があったか否かには「医療水準」が判断材料となること、裁判所の考えでは、添付文書(能書・取扱説明書)と診療ガイドラインが医療水準に当てはまることなどを説明されました。

そして問題提起への結論として、ガイドラインは当初の目的である「助言」ではなく医師が従わなければならない「規制」となっている。これによって診療の標準化が図れる反面、豊富な知識や優れた技能を持つ医師には診療の足かせになってしまう側面もあるとされました。

最後に、医療機関はこのような現状を踏まえ、添付文書と診療ガイドラインで日本の医療水準を知った上で、ガイドラインを超える医療を行ったり、海外の臨床結果に基づいた薬品を使用する場合などには、院内の倫理委員会に諮って決定するなど適切な手順を踏んで病院の方向付けをし、患者さんにインフォームドコンセントを行った上で実施すべきと結ばれました。