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鼻の検査

鼻は鼻腔と副鼻腔とから成り立っています。頭蓋骨の中にはたくさんの空洞があり、鼻の周囲に集まっているものを副鼻腔といいます。副鼻腔は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つに分かれ、脳や眼と隣接し、また各洞は鼻腔と連絡しています。
鼻腔は鼻中隔で左右に仕切られ、外側の壁から下甲介、中甲介、上甲介と呼ばれる粘膜に被われたひだが出て、その隙間が空気の通り道となっています。鼻腔、副鼻腔の内面は極く小さな毛(せん毛)の生えた粘膜で被われ、分泌物や吸い込まれたゴミなどを排泄しています。

鼻の役目は、
  1. 吸入した空気を温める
  2. 吸入したホコリ・ゴミを湿った粘膜に付着させて除去する
  3. 空気に適度の湿り気を与える
  4. 空気とともに運ばれた匂いを感じる
などの機能を持っています。

鼻の病気の診断は、鼻鏡、後鼻鏡、ファイバースコープ等を使って、直接鼻腔の病気の状態を観察する他に、副鼻腔の状態とか機能障害の程度を知るためにいくつかの検査が必要となります。

レントゲン検査

鼻、副鼻腔の総合的な診断、特に副鼻腔洞内の状態を知る上で重要な検査です。
副鼻腔の形、周囲の骨壁の状態、内部に含まれる空気の状態、粘膜の腫れ方、洞内に膿汁がたまっているか等がレントゲン写真から判断することができます。さらに詳しく知る方法としてCTがあり、慢性副鼻腔炎、後術性頬部嚢腫、悪性腫瘍などの診断に欠くことができません。

鼻腔通気度検査

鼻づまりは、個人によって感じ方が違いますし、鼻腔の複雑な構造上、鼻鏡検査と自覚症状だけでは実際に空気の通り方がどの程度なのか判断しにくいことが多いのです。そこで、鼻腔通気度計により客観的に空気の通り具合を測定します。

鼻腔通気度検査

鼻腔通気抵抗が外来治療で改善しない場合には手術が必要となります。
慢性副鼻腔炎がなくて鼻閉が強い場合は、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症が原因として考えられ、鼻中隔矯正手術とか下甲介粘膜切除術が行われます。

嗅覚検査法

匂いを感じとる組織(嗅細胞と嗅神経)が鼻腔の最上部にあります。

基準嗅覚検査(T&T検査)

5種類の香りを、うすいものから濃い順に嗅いでいただき、匂いがした時の濃度と香りの種類を判別していただき、グラフに記入します。

嗅覚検査

静脈性(血行性)嗅覚検査

アリナミンをゆっくり静脈注射して、アリナミンが匂い始めた時間、および匂いが感じられなくなった時間を測定し、嗅覚障害の程度を調べます。
慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などで嗅覚障害がある場合に、基準嗅覚検査で匂いがなくても、この静脈性嗅覚検査で匂いを感ずることがあり、後者で匂いを感じることができれば、嗅覚障害は回復する可能性は高いと言われています。

排泄機能検査法(上顎洞穿刺法)

鼻腔を麻酔したのち、探膿針を用いて上顎洞と鼻腔の境となっている骨壁を穿刺して、洞内にたまった膿汁を吸引・洗浄する方法です。膿汁は、細菌培養検査等を行い、その後、低濃度の造影剤を注入し、X線撮影を行い、洞内の粘膜の病変の状態を調べます。
さらに1週間後に再びX線撮影を行い、注入された造影剤が上顎洞内のせん毛の働きによって外に排出される状態を調べます。せん毛の働きが失われて洞内に造影剤が残っているような場合には手術が必要となります。

ファイバースコーピー(内視鏡検査)

ファイバースコープを用いて、限局的に詳しく観察することができます。通常鼻鏡検査では総合的な所見が得られるので、両者を行うことによって、より正確な診断を行うことができます。