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耳鼻咽喉科の高度専門病院 神尾記念病院(東京都千代田区神田)は、耳鼻咽喉科疾患のほか、形成外科疾患・皮膚科疾患にも対応しています。




鼓室形成術

慢性中耳炎に対して行われる手術で、耳の手術の中で最も多く行われる手術です。慢性中耳炎の患者さんは、鼓膜に穴(穿孔)があったり、鼓膜につながった耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)がこわれているために、きこえが悪くなっています。

鼓室形成術を行う目的は2つあります。1つは、耳だれを完全に止める、2つめはきこえを改善させることです。この2つの目的を1回の手術で達成させるのですが、病変の程度によっては2度にわたって目的を達成させることもあります。

鼓室形成術は大きく3つの型に分けられます。

Ⅰ型

鼓膜の穿孔のみを閉鎖する手術で、鼓室形成術の基本型といえます。手術前に鼓膜の穿孔部を紙などで閉じてきこえの検査(パッチテスト)を行い、きこえが十分に改善されればこの鼓室形成術Ⅰ型が行われることになります。手術時間は1~2時間です。

Ⅲ型変法(Ⅲ-c)

ツチ骨・キヌタ骨が病変で障害されているが、アブミ骨は完全な形で残っている場合に、ツチ骨・キヌタ骨の代用に耳介の軟骨などを用いて音が伝わるようにする手術です。手術時間2~3時間です。

Ⅳ型変法(Ⅳ-c)

ツチ骨・キヌタ骨さらにアブミ骨の上部構造も病変で破壊されている場合、アブミ骨の底板に直接耳介の軟骨など用いて音が伝わるようにする手術です。手術時間はおよそ3時間です。

鼓室形成術によって作られる鼓膜は、人工のものと思っておられる方が多いのですが、それは間違いで、患者さんの耳の上部にある側頭筋という筋肉を被う筋膜を用いて再生鼓膜としています。また、耳小骨は患者さん自身の耳介の軟骨を用いて作り替える場合がほとんどです。