耳手術用の顕微鏡が開発され、耳の手術法が開発されて、より多くの耳の病気が手術によって治療することが可能となりました。いずれの耳の手術も全身麻酔下に安全かつ確実に行われ、優れた成績をあげることができるようになりました。
耳の手術はいずれも耳の後ろを切開します。したがって、傷は目立つことはありません。手術時には一部耳の後ろの毛髪を剃りますが、これも退院の時までには目立たなくなります。また、すべての耳の手術は全身麻酔で行われます。手術前には、肺や心臓あるいは肝臓、腎臓といった部位に手術や麻酔を行っても問題がないかを内科専門医が診断します。麻酔は専門医が行いますので安全で、心配はありません。
代表的な手術のいくつかを紹介します。
耳の手術はいずれも耳の後ろを切開します。したがって、傷は目立つことはありません。手術時には一部耳の後ろの毛髪を剃りますが、これも退院の時までには目立たなくなります。また、すべての耳の手術は全身麻酔で行われます。手術前には、肺や心臓あるいは肝臓、腎臓といった部位に手術や麻酔を行っても問題がないかを内科専門医が診断します。麻酔は専門医が行いますので安全で、心配はありません。
代表的な手術のいくつかを紹介します。
慢性中耳炎に対して行われる手術で、耳の手術のうち最も多く行われる手術です。慢性中耳炎の患者さんは、鼓膜に穴(穿孔)があったり、鼓膜につながった耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)がこわれているために、きこえが悪くなっています。
鼓室形成術を行う目的は2つあります。1つは、耳だれを完全に止める、2つめはきこえを改善させることです。この2つの目的を1回の手術で達成させるのですが、病変の程度によっては2度にわたって目的を達成させることもあります。入院は9日間です。
鼓室形成術は大きく3つの型に分けられます。
鼓室形成術を行う目的は2つあります。1つは、耳だれを完全に止める、2つめはきこえを改善させることです。この2つの目的を1回の手術で達成させるのですが、病変の程度によっては2度にわたって目的を達成させることもあります。入院は9日間です。
鼓室形成術は大きく3つの型に分けられます。
Ⅰ型
鼓膜の穿孔のみを閉鎖する手術で、鼓室形成術の基本型といえます。手術前に鼓膜の穿孔部を紙などで閉じてきこえの検査(パッチテスト)を行い、きこえが十分に改善されればこの鼓室形成術Ⅰ型が行われることになります。手術時間は1~2時間です。
Ⅲ型コルメラ (Ⅲ-c)
ツチ骨・キヌタ骨が病変で障害されているが、アブミ骨は完全な形で残っている場合に、ツチ骨・キヌタ骨の代用に耳介の軟骨などを用いて音が伝わるようにする手術です。手術時間2~3時間です。
Ⅳ型コルメラ (Ⅳ-c)
ツチ骨・キヌタ骨さらにアブミ骨の上部構造も病変で破壊されている場合、アブミ骨の底板に直接耳介の軟骨など用いて音が伝わるようにする手術です。手術時間はおよそ3時間です。
鼓室形成術によって作られる鼓膜は、人工のものと思っておられる方が多いのですが、それは間違いで、患者さんの耳の上部にある側頭筋という筋肉を被う筋膜を用いて再生鼓膜としています。また、耳小骨は患者さん自身の耳介の軟骨を用いて作り替える場合がほとんどです。
鼓室形成術によって作られる鼓膜は、人工のものと思っておられる方が多いのですが、それは間違いで、患者さんの耳の上部にある側頭筋という筋肉を被う筋膜を用いて再生鼓膜としています。また、耳小骨は患者さん自身の耳介の軟骨を用いて作り替える場合がほとんどです。
音を伝えるためのアブミ骨の底板が硬くなり、十分に伝わらなくなる耳硬化症という病気に対して行う手術です。アブミ骨手術には硬くなったアブミ骨底板を再び動くようにするアブミ可動術と硬くなったアブミ骨の一部を人工のものにするアブミ骨摘出術とがあります。人工のものといっても極めて安全性が高く、拒絶反応などはまったくありません。この手術により、耳硬化症の患者さんの聴力をよくすることが可能です。手術時間は約2時間で、入院は9日間です。
顔面神経は、中耳の骨の中にある顔面神経管を通っているため、耳鼻科との関連が深く、顔面神経麻痺の治療も耳鼻科が中心に行われます。顔面神経麻痺の原因はいろいろあり、治療は側頭骨の骨折や真珠腫性中耳炎による場合以外は、まず薬物療法が行われます。しかし、骨折や中耳炎による場合とか薬物療法が効果がない時には、手術的治療が必要となります。
この手術では、顔面神経が通る管を開放し、顔面神経の変性の進行をくいとめるようにし、顔面神経麻痺を治療します。手術は約2時間で、入院は9日間です。
この手術では、顔面神経が通る管を開放し、顔面神経の変性の進行をくいとめるようにし、顔面神経麻痺を治療します。手術は約2時間で、入院は9日間です。


