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神尾記念病院(東京都千代田区神田)は、耳鼻咽喉科疾患に対する高度医療を提供する専門病院です。




慢性中耳炎の手術実績と成績

鼓膜に穴が開いていると、炎症を繰り返し耳漏や難聴の原因となります。このような状態を慢性中耳炎といい、放置すると音を伝える仕組み(耳小骨)の働きを障害し高度難聴を起こします。さらに放置すると、聴こえの神経(内耳)にまで炎症が及び、永続的な難聴や耳鳴りまで悪化してしまいます。

慢性中耳炎の進行を止め完治させるには、手術により慢性炎症を取り除き、鼓膜の穴(鼓膜穿孔)を閉鎖する必要があります。

軽度の慢性中耳炎の場合、日帰りもしくは1泊2日で鼓膜穿孔を閉鎖することができます。この手術を、鼓膜形成術といい、局所麻酔にて約30分で終了します。しかし、中耳に炎症があったり鼓膜穿孔が大きい患者さんは、全身麻酔での手術が必要になります。この手術を鼓室形成術といい、約2時間で終了しますが1週間の入院が必要となります。

どちらの手術が適応になるかは、聴力検査や側頭骨CTによって判断します。

慢性中耳炎に対する鼓室形成術・鼓膜形成術の実績

年度2013(H25)年度2014(H26)年度2015(H27)年度
鼓室形成術
症例数(耳)
846570
鼓膜形成術
症例数(耳)
444557

慢性中耳炎に対する鼓室形成術の手術成績

鼓室形成術の術式による聴力改善

2009年5月から2014年4月までの5年間に当院で行われた慢性中耳炎初回手術459耳(例)のうち、1年間以上経過観察ができた294耳を対象として集計を行った結果、鼓膜穿孔閉鎖率は294耳中282耳、95.9%でした。

また、日本耳科学会の術後聴力成績判定基準に基づいた聴力改善率は、鼓室形成術の術式別にⅠ型で89.1%、Ⅲc型で78.8%、Ⅳc型で50.0%でした。
尚、鼓室形成術の術式の詳細な情報は、このページ下部のリンクから該当ページをご参照ください。

※第25回 日本耳科学会総会・学術講演会(2015.10)における、田中医師の発表より転載。