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ホーム  > 耳鼻咽喉科の病気  > アデノイド増殖症

アデノイド増殖症

大きすぎたり、炎症を起こすと、耳、鼻、のどに影響

アデノイドは咽頭扁桃とも言われ、リンパ組織の一つです。口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)やその他の扁桃とともにのどの奥にあり、体の抵抗力(免疫力)に関係しています。4~6歳をピークに、幼小児期に働きが活発で、大きさも最大になり、10歳を過ぎると急速に小さくなるのが一般的です。
アデノイドは鼻の突き当たり、すなわち、のどの一番上の鼻咽腔(上咽頭)といわれる所にあります。この場所には中耳と“のど”を結ぶ耳管が開口しており、耳、鼻、“のど”の真ん中に位置します。アデノイドが大きすぎたり、炎症が起こると、耳、鼻、のどに影響を与え、いろいろな症状が出現します。これがアデノイド増殖症と言われる疾患です。

アデノイドの慢性炎症はちくのう症の原因に

まず、鼻をうしろ側から塞ぎますので、鼻づまり、口呼吸、いびきなどの症状が出ます。アデノイドの慢性炎症から“ちくのう症”を起こして、黄色の濃い鼻汁が出たり、鼻汁がのどに下がったりすることがあります。
耳管の開口部を塞ぐようになると、慢性的な耳管狭窄症を来し、炎症も加わって、滲出性中耳炎が起こります。その結果、中耳腔に水が溜まって難聴が起こります。

こどもの滲出性中耳炎を放置すると勉強が遅れがちに!

幼稚園児、小学校低学年児の難聴の大部分は滲出性中耳炎が原因です。テレビの音を大きくする、呼んでも返事をしないという場合、聞こえの検査を受ける必要があります。
放置しておくと、先生の言うことが聞き取りにくくて勉強が遅れがちになります。また、細菌が中耳に侵入しやすいので急性中耳炎を繰り返す原因にもなります。鼻がつまる結果、集中力がなくなったり、落着きがなくなり、性格的な欠陥と思われてしまうこともあります。さらに、口呼吸を続けると、のどに負担がかかり、風邪をひきやすくなったり、せき、たんなどの症状を起こすこともあります。
アデノイド増殖症を放置すると、顔つきや歯並びに影響し、アデノイド様顔貌という独特の顔つきとなるとともに、身体の成長がさまたげられます。まさに、子供にとってアデノイドは諸悪の根源になりえます。

アデノイド増殖症の治療

アデノイドが大きすぎてこれらの症状が生じている場合、薬をつけてもなかなか小さくなりませんので、手術をする必要があります。手術は難しいものではなく、手術後に障害が出ることもありません。“ちくのう症”や滲出性中耳炎を併発している場合、アデノイドを取った上で、それらの疾患を治療していく必要があります。  小学校高学年になれば自然に小さくなるのが普通ですから、症状が軽い場合は、通院治療しながら様子を見ていても良いでしょう。