神尾記念病院トップページへもどる 耳鼻咽喉科の高度専門病院
医療法人財団 神尾記念病院
Kamio Memorial Hospital Foundation
耳鼻咽喉科の病気・検査および治療
804 ストレス外来

 

●ストレス外来

 こころと身体(からだ)は互いに影響しあっています。 たとえば不安なときに胸がどきどきしたり、心配ごとがあると胃がきりきりしたりすることは誰でも感じる症状です。 このようにこころの状態が身体に症状としてあらわれることを身体化(しんたいか)といいます。
 耳鼻咽喉科専門である神尾記念病院には、耳や鼻やのどの異常を訴えて、多くの患者さんが来院されます。 しかし、中にはさまざまな医学的検査をおこなっても身体の原因がみつからなかったり、 身体の原因があっても症状が強すぎることがあります。 たとえばHillerら(1994,1995)の研究によると、耳鳴の約10%には身体の原因がないとされています。 このように、身体の症状が身体の原因との関係があきらかでなく、身体化がおこったり強すぎたりする病気があり、 身体表現性障害とよばれています。
 また、別な研究によると、耳鼻咽喉科を受診される患者さんの約10%にうつ病 (ありふれたこころの病気で、生涯におよそ8人に1人がかかりますが、抗うつ薬とカウンセリングが効果があります) や不安障害(日頃から不安が強すぎたり、とつぜん不安になったりする病気ですが、 抗不安薬とカウンセリングが効果があります)があるとされています。 うつ病や不安障害の症状として身体症状があらわれていることもあるのです。
   ストレス状態とは、緊張状態のことをいいます。適度のストレスは人生に張りを与え、 日々みずみずしく生活するために必要です。ですが、長く続くストレスや、 あまりに強いストレスにさらされると、まず気疲れを感じ、 そのうち気疲れも感じなくなり身体の不調のみが感じられるようになるのです。 これらのストレスと関係する身体の不調のうち、耳や鼻やのどの症状としては、耳鳴り・聴覚障害 (難聴・幻聴)・めまい・ふらつき・吐き気・咽喉頭異常感(のどがつまる感じ) ・失声(声が出ない)・嗄声(声がかれる)・嗅覚障害(においの感じ方が鈍くなる、自分が臭うなど) ・頭痛・頭重感・肩こりなどがあります。
 

●神尾記念病院のストレス外来では、

(1) 症状があるにもかかわらず身体の原因では説明できない

(2) 症状に長く苦しめられて気疲れが強い
 

 そのようなかたに対し、ストレスとこころの専門医とカウンセラー (臨床心理士)が予約制により十分な時間を確保したうえでゆっくりとおはなしをうかがい、 専門の立場から意見を申し上げます。 必要と希望によっては薬物による治療もおこなうことができます。 カウンセラーによるカウンセリングでは、自分の今までの人生や現在の生活、 ものごとのとらえ方などを見つめなおすお手伝いができます。

 症状を完全に消すことは難しいかもしれませんが、症状が軽くなり、 症状にこだわらなくてもすむようになることで、 あなたらしく自由な人生を生きられるこころと身体の健康 をとりもどす、それがストレス外来の目標です。 (文責:中嶋義文)  

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