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耳鼻咽喉科の高度専門病院 医療法人財団 神尾記念病院 Kamio Memorial Hospital Foundation |
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●子どもの難聴とことばの遅れ 乳幼児期から難聴があると、ことばの発達が遅れることが、よく知られております。
ただし難聴児はことばを覚える能力が低いわけではありませんから、
幼児期の早いうちに難聴を発見して言語指導を始めますと、ことばは必ず発達してきます。 ●ことばの遅れた子どもは聴力検査で確認を 難聴は非常に判りにくい障害といわれます。難聴が重い場合には、呼んでも、 あるいは大きな音をたてても振り向かないということで、早くに気付かれる傾向がありますが、 難聴が中程度か軽度の場合は人の声には結構反応しますので気付かれ難く、 むしろ言語発達遅れと扱われて、難聴が見過ごされてしまう場合が少なくありません。 したがって、ことばの遅れた子どもについては、聴力検査を行って難聴の有無を確かめておくことが大切に なります。 とはいえ、ことばの遅れがすべて難聴が原因というわけではありません。
ことばの遅れは難聴以外にもいろいろな原因で生じます。
「きこえが悪い」と「ことばが遅い」はいずれも症状ですが、
これらの原因との間には次のような関係があります。
これらのうち特異的言語発達遅滞というのは、難聴や精神発達の遅れがないのに、
言語だけが特別に遅れた子ども達です。
これらの子どもも言語理解の発達に問題がない限り、
ことばはいずれ発達してきます。脳の発達が関係してことばの発達が遅れる子どもでは、
脳の成熟を待つ必要がありますが、難聴児の言語発達の遅れは脳の問題ではなく、
ことばが聞こえないために生じる問題ですから、
その他の言語発達の遅れとは区別して扱わなければなりません。 ●難聴児に効果的なホームトレーニング 難聴児を教育するに当たっては、親の役割は非常に大きく、このためには難聴児をどの
ように育てたらよいか、親御さん自身も勉強する必要があります。私はこれをホームトレ
ーニングと称して、そのためのプログラムを30年以上前から実践してきました。このプロ
グラムに参加した人は2,000人を超えましたが、その結果これらの子どもの中から高等教育
を受け、社会人として自立した人が続々と出てきています。こうなるためには、難聴の早
期発見、対策が欠かせません。加えて親御さんの努力、家族のサポートも絶対不可欠であ
ることを再度強調しておきたいと思います。 (文責:田中美郷)
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