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5.感覚ドックのご案内
人間が人間としての威厳、尊厳を保つために必要な感覚機能に対する一般の認識はまだまだ低いのが実状です。当院では、耳鼻咽喉科の特性を生かし、“感覚ドック”を実施しております。
また、一時代前までは、医療といえば疾病治療を指していました。しかし、今日の医療概念は疾病治療のみならず、健康維持、予防、機能障害に対するリハビリテーションまでを含めた包括医療へと大きな転換を示しております。『感覚ドック』の実施は、まさにそうした耳鼻咽喉科の包括医療への道を開くものです。
(1)五 感
人間には、温覚、痛覚、圧覚、味覚、嗅覚、聴覚、平衡覚、視覚などの感覚があります。このうち、味覚、嗅覚、聴覚、平衡覚、視覚の5つの感覚は、外部の情報を得る重要な窓口であり、中枢との関わりが深いため“特殊感覚”と呼ばれております。この5つの特殊感覚のうち味覚は舌・口腔、嗅覚は鼻、聴覚と平衡感覚は耳で感じる感覚であり、耳鼻咽喉科が直接関わる分野です。
また、残る視覚も鼻腔・副鼻腔との関連が強く、これも耳鼻咽喉科の領域と密接な関わりを持っております。
“感覚ドック”は、これら聴覚、味覚、嗅覚、平衡覚、視覚について、15項目の機能検査を総合的に行っております。
(2)性感覚
『感覚ドック』では、特殊感覚のほかに、性感覚の診断も行なっております。
性感覚をあえて扱うのは、特殊感覚と性感覚の間に密接な関係があるからです。人間らしい生活を営む上で性が非常に重要な要素であることは言うまでもなく、青少年の性はもちろん、今では高齢者の性の問題も大きくクローズアップされております。満ち足りた社会を形成するためには、高齢者にも満ち足りた性生活が必要で、性感覚の機能維持が重要な問題になってきているのです。
こうした認識にたち、感覚ドックでは、臨床心理士およびセックスセラピストの協力を得て、“性感覚”のコンサルテーションを併せて行なっております。性感覚を含めた感覚の総合的な検診やリハビリテーションサービスを提供する感覚ドックの実施は、日本はもちろん、世界でも初めての試みです。
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