グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ

第32回 日本耳科学会総会・学術講演会で発表


2022年10月に行われた第32回 日本耳科学会総会・学術講演会において、石井賢治医師と比野平恭之医師が発表を行いました。

耳科手術執刀中の石井医師(顕微鏡)

石井医師は「経外耳道的顕微鏡下鼓室形成術Ⅰ型の手術成績」と題し、当院で行っている、耳内のみの切開で顕微鏡下(必要に応じて内視鏡を併用)で行う鼓室形成術Ⅰ型(耳小骨連鎖を温存)の手術成績について発表しました。
対象は術後に1年以上経過観察できた慢性穿孔性中耳炎62例で、聴力改善率は93.5%、穿孔閉鎖率は95.2%であり、従来の当院の耳後部切開による鼓室形成術の手術成績(聴力改善率89.0%、穿孔閉鎖率95.9%)と比較し、遜色のない成績でした。
低侵襲でありながら高い成功率が得られ、これからの患者ニーズに応え得る術式であると結びました。

耳科手術執刀中の比野平医師(内視鏡)

比野平医師は『弛緩部型中耳真珠腫に対する後壁保存鼓室形成術 -耳科内視鏡の適用と限界』と題し、弛緩部型真珠腫に対する手術操作についてビデオを用いた上で、顕微鏡手術と内視鏡手術それぞれの利点を説明。内視鏡手術の良い適用例として、後方から見えにくい場合のI-Sの離断、matrixが鼓室洞からアブミ骨底板、卵円窓から下鼓室に進展している場合の処置が挙げられるとしました。

鼓室形成術の年間実績

術式 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
症例数(人) 180 154 113 136 117

  1. ホーム
  2.  >  手術実績・取り組み
  3.  >  医療の知識・技術向上への取り組み
  4.  >  第32回 日本耳科学会総会・学術講演会で発表