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鼻出血


鼻の中は血管が多く、損傷を受けやすい

鼻の粘膜は血管が多く、鼻中隔の前端(キーゼルバッハ部)は特に血管が集まっていて、血管損傷を受けやすい場所です。鼻出血の大部分は、この部位からの出血で70~85%を占めています。鼻を意識的にまたは無意識に指でいじる、カゼをひいて鼻をかむ、また、くしゃみ、せきで一時的に血圧が上がる、環境が変化する(超高所、気圧の変化、乾燥空気)などが引き金となり、出血します。
原因となる疾患があって鼻出血を起こす場合は、症候性鼻出血といわれます。鼻の病気以外に動脈硬化、高血圧、血友病、白血病、血小板減少症、肝臓・腎臓疾患などで出血してきますので、「鼻血ぐらい」と安易に考えずに血液検査など精密検査が必要となります。
また、若い女性では月経異常および妊娠で鼻出血が起こることがあります。

鼻出血を起こした場合の対処

鼻出血を起こした場合は、椅子にかけ、やや下方向に顔を向け、小鼻を中心に鼻全体を親指と人差し指で挟み、10分間しっかり押さえ続けます。

治療

鼻出血の場合、耳鼻咽喉科では、ガーゼによるタンポン、薬品または電気による凝固、口の中からつめるタンポン(ベロックタンポン)など、出血の量、出血部位によってそれぞれの止血処置が行われます。稀に頚部の外頚動脈の遮断が必要となる場合もあります。なかなか止まらなかったり、頻繁に繰り返したりする鼻出血は、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。