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耳硬化症


アブミ骨の動きが悪くなることで難聴が起こる

中耳は外耳道(耳の穴)を通ってきた音を、鼓膜と耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)を介して内耳に伝える役割を持っています。
耳硬化症は、この耳小骨のうちアブミ骨の動きが悪くなって音(空気の振動)が内耳に充分に伝わらなくなることで難聴が起こる病気です。

耳硬化症の症状

思春期以降に発症し、徐々に難聴が進行します。中耳炎と違い、耳だれや耳痛はありません。
難聴のほか、耳鳴が起きる場合もあります。
症状が進行し内耳に及んだ場合にはめまいも伴い、手術による聴力の改善度も低くなります。

耳硬化症の診断

外耳道や鼓膜は正常ですので、耳を見ただけでは診断はつきません。
聴力検査でどの周波数(音の高さ)がどの程度聴こえているかを調べるほか、鼓膜の動きの検査、耳小骨の可動性を測る検査、CT検査などから総合的に判断します。

耳硬化症の治療

根本的な治療は手術によるもので、動きの悪くなったアブミ骨の一部または全てを人工のもの(ピストン)に換える、アブミ骨手術を行います。
人工のものであっても安全性は極めて高く、拒絶反応は全くありません。
この手術によって、高い確率で聴力の改善が期待できます。

耳の手術