突発性難聴
突然片方の耳が聞こえなくなる、感音難聴
聞こえのしくみ
音は外耳道から入って鼓膜を振動させ、耳小骨を経由して、内耳にある蝸牛に伝わります。蝸牛の中にある有毛細胞が刺激されることによって音は電気信号に変換され、聴神経から脳へと伝わり、音や声として認識されます。
難聴のうち、内耳または聴神経に原因のある難聴を感音難聴と言います。突発性難聴は感音難聴のひとつで、ある日突然聞こえが悪くなります。患者さんの年齢は40から60代に多いですが、10代の若年層や70代以上の高齢者にも見られます。また、男女差はありません。
難聴のうち、内耳または聴神経に原因のある難聴を感音難聴と言います。突発性難聴は感音難聴のひとつで、ある日突然聞こえが悪くなります。患者さんの年齢は40から60代に多いですが、10代の若年層や70代以上の高齢者にも見られます。また、男女差はありません。
突発性難聴の症状
何の前触れもなく、ある日起きると電話の音が聞こえなくなっていた、急に片耳がふさがったように感じるなど、突然発症します。ほとんどの方は片耳で起こります。
症状は難聴に加え、耳鳴りや耳の詰まった感じがあるほか、めまいや吐き気を伴うこともあります。
難聴の程度には個人差がありますが、全く聞こえないこともあれば、高い音だけが聞こえなくなることもあります。後者の場合は日常会話に必要な音は聞こえているため症状は耳鳴りぐらいで、気づくのが遅れてしまいがちです。
症状が良くなったり悪くなったりするような変化はなく、同じような聞こえの悪さが持続します。もし3日間症状が続くような場合は、耳鼻咽喉科を受診した方が良いでしょう。
症状は難聴に加え、耳鳴りや耳の詰まった感じがあるほか、めまいや吐き気を伴うこともあります。
難聴の程度には個人差がありますが、全く聞こえないこともあれば、高い音だけが聞こえなくなることもあります。後者の場合は日常会話に必要な音は聞こえているため症状は耳鳴りぐらいで、気づくのが遅れてしまいがちです。
症状が良くなったり悪くなったりするような変化はなく、同じような聞こえの悪さが持続します。もし3日間症状が続くような場合は、耳鼻咽喉科を受診した方が良いでしょう。
突発性難聴の原因
内耳の蝸牛の血流が悪くなるなどの何らかの理由で、蝸牛の中にある、音を電気信号に変換する有毛細胞が障害されて起こるのではないかと考えられています。
突発性難聴の診断
聴力検査で難聴の程度を調べるほか鼓膜の状態を観察、更に他の聴覚機能検査も行って、他の疾患との判別を行います。
突発性難聴の治療
血流障害で起こる細胞のむくみや炎症を抑えるためにステロイドを使用し、血流改善薬なども併用します。重症の方にはステロイドを多めに投与するため、入院治療を行うこともあります。また、当院独自の治療法である、混合ガス療法も行うことがあります。
発症後1週間以内にこうした治療を行うことで、多くの場合は聴力に何らかの改善が見られます。
発症後1週間以内にこうした治療を行うことで、多くの場合は聴力に何らかの改善が見られます。
混合ガス治療とは
混合ガス治療は、純酸素に5%の炭酸ガスを混ぜたガス(混合ガス)を吸入することによって血管を拡張させ、内耳への血流を増加・改善させるというものです。
混合ガスの吸入時間は1回につき30分。1日1回として外来通院で行うことができます。これを10~12日単位で行い、症状の改善を促します。
混合ガスの吸入時間は1回につき30分。1日1回として外来通院で行うことができます。これを10~12日単位で行い、症状の改善を促します。
関連ページ
-
補聴器外来を説明するページへ移動します。